世界中のアイスホッケー選手が憧れる「スタンレーカップ」。
NHL31チームのうち1チームのみが掲げることを許される優勝杯です。
そして、そのスタンレーカップを賭けて毎年4月から6月に行われるのが、スタンレーカップ プレーオフです!
この記事では、世界で最も熱い2ヶ月間を思いっきり楽しむために、プレーオフのフォーマットを解説していきます!
「その前にNHLの基本情報が知りたい!」という方は、下の記事から読んでみてください!
プレーオフの概要
4月に入ると、82試合のレギュラーシーズンを勝ち抜いた16チームにより、スタンレーカップ プレーオフが開催されます。
NHLのプレーオフは東西2つのカンファレンスに分かれて行われます。
それぞれのカンファレンスを勝ち上がったチーム同士がスタンレーカップ ファイナルに進出し、優勝の座を争います。
各ラウンドは、4戦先勝の最大7試合方式で行われます。
つまり、優勝するには最小でも16試合、最大で28試合戦うことになるのです。
気の遠くなるような道のりですね。
プレーオフのホッケーは、レギュラーシーズンのそれとは別物と言われています。
接触プレーは激しさを増し、得点後の喜びようも半端ではありません。
極限の緊張感の中で生み出される数々のスーパープレーは、あなたの心にも深く刻まれること間違いなしです!
対戦カード
プレーオフの対戦カードは、レギュラーシーズンの順位に応じて決まります。
第1ラウンドは、各ディビジョンの1位とワイルドカード枠のチーム、ディビジョン2位と3位のチームが戦います。
第1ラウンドを制したチームは第2ラウンドに進み、勝利したチームはカンファレンス チャンピオンを決めるカンファレンス ファイナルへと駒を進めます。
カンファレンス ファイナルに勝利すると、ついにスタンレーカップまであと一歩。
イースタン カンファレンスの勝者とウエスタン カンファレンスの勝者による決勝戦、スタンレーカップ ファイナルでチャンピオンが決定します。
ちなみにプレーオフの試合は、対戦する2チームのうちレギュラーシーズンで獲得したポイントが多い方の本拠地でより多く試合が行われるようになっています。
上位チームの本拠地で2試合→下位チームの本拠地で2試合→上位チーム→下位チーム→上位チームの順で1試合ずつ、最大で計7試合行われます。
第5戦以降は、どちらかのチームがすでに4勝した場合は開催されません。
スタンレーカップ プレーオフの試合フォーマット
スタンレーカップ プレーオフの試合は、大きく分けて2つのパートで構成されています。
レギュラーシーズンのゲームといくつか違いがあるので、そこに留意しながら読んでみてください!
レギュレーション
レギュラーシーズンと同じく、20分×3ピリオド、計60分で行われます。
基本的にフォワード3人、ディフェンス2人、ゴーリー1人の6人対6人でプレーし、60分でより多く点を取ったチームが勝利となります。
オーバータイム(OT)
レギュレーションが同点で終わり、60分で決着がつかない場合、試合はオーバータイム(延長戦)に突入します。
ここまではレギュラーシーズンと同じですが、プレーオフとレギュラーシーズンのオーバータイムの大きな違いは時間制限がないこと!
20分おきにインターミッション(途中休憩)を挟みながら、どちらかのチームが点を取るまで延々と続きます。
プレーをする人数も3 on 3ではなく、レギュレーションと同じくスケーター5人+ゴーリー1人の6人対6人です。
プレーオフの1勝は文字通りチームの生死を左右します。
極限の緊張感の中でのプレーをぜひお楽しみください!!
みんな大好き “Game 7“
最後に、誰もが愛する ”Game 7“ について解説します。
Game 7とは、文字通りプレーオフの第7戦のこと。
プレーオフは各ラウンド4勝勝ち抜けの最大7試合行われます。
つまり、Game 7は勝てばラウンド突破、負ければプレーオフ敗退が決まる大一番なのです。
Game 7は選手はもちろん、ファンやメディアにとっても非常に重要。
ラウンドが第7戦までもつれ込むことが決まると、みんなが色めきだって大注目を集めます。
Winner-Takes-All(勝者総取り)や Win or Go Home(勝つか、負けるか)など、聞くだけで血湧き肉躍るフレーズが飛び交う”Game 7”。
たとえ応援しているチームの試合でなくても、思わず手に汗握ってしまうはず!!
まとめ
全アイスホッケー選手の夢と言っても過言ではない、スタンレーカップ獲得。
その栄誉に浴することができるのは、31チーム中わずか1チームのみ。
頂点を目指し、全ての選手が死力を尽くして戦う最高の2ヶ月間です。
スタンレーカップ プレーオフには、アイスホッケーの魅力が全て詰まっています!
スター選手たちによるスーパープレーや劇的なドラマの数々に酔いしれ、アイスホッケーを好きになってくれる人が増えることを願っています!
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