アイスホッケーの試合で地味によく見るルール6選!「今なんでプレー止まったの?」をなくそう!

ルール解説

選手もパックもものすごい速さで動くアイスホッケー。
観戦するにも、慣れていないと「あれ?今何が起こったの?」となることが結構よくあります。

この記事では、超重要なルールというわけではないんですが、地味によく起こって「今の何??」となりがちなシチュエーションを6つ解説します!

試合観戦が初めての人は、まずは下の記事から読むとより理解が深まりますので合わせてぜひどうぞ!

アウト オブ バウンズ(OB)

アイスホッケーは、リンクの周囲がボードで囲まれている非常に珍しいスポーツです。
パックが壁に当たってももちろんプレーは続くのですが、シュートや強いパスが他の選手のスティックに当たったり、ゴールポストに当たったりしてたまにフェンスを越えていくことがあります。
この場合はアウト オブ バンズ(OB)が宣言され、試合が中断されます。

アウトオブバウンズの際は、そのシチュエーションによってその後の対応が異なります。

攻撃側の選手がパックを外に出した場合

攻撃側の選手がパックを外に出した場合は、ニュートラルゾーンのフェイスオフ スポットでのフェイスオフで試合が再開します。

味方のシュートや相手選手がクリアしたパックが攻撃側の選手に当たってボードを越えた場合も、攻撃側の選手がパックを出したとみなされます。

守備側の選手がパックを外に出した場合

守備側の選手が偶発的にパックを外に出してしまった場合は、ディフェンディング ゾーンのフェイスオフ スポットでのフェイスオフで試合が再開されます。
偶発的に外に出すケースとは、相手選手のシュートをブロックして外に出てしまったり、クリアしたパックがボードに当たって、そのまま外に出てしまう場合を指します。

守備側の選手が打ったパックが何にも当たらず、直接ボードを越えた場合は、ディレイ オブ ゲーム(遅延行為)の反則となりマイナーペナルティが課せられます。
ただし、パックがプレイヤーベンチに入った場合は反則とならず、ディフェンディング ゾーンでのフェイスオフで試合が再開します。

ハイスティック

空中に浮いたパックを肩より上の高さでスティックで触り、その選手と同じチームの選手がパックを保持すると、ハイスティックが宣言され試合が中断されます。
この場合は、ハイスティックが起こった場所から最も近いフェイスオフ スポットでのフェイスオフで試合が再開します。

ゴーリーの僕からすると、空中高くに浮いた小さなパックを細いスティックで触れるのが信じられません。笑

ハンドパス

ニュートラル ゾーンもしくはアタッキング ゾーンにおいて、パックを手でパスするとハンドパスが宣言され、試合が中断されます。
この場合、ハンドパスが起きた場所から最も近いニュートラル ゾーンのフェイスオフ スポットでのフェイスオフにより試合が再開します。

ただし、実はアイスホッケーでは手でパックを扱うこと自体は禁じられていません。
ディフェンディング ゾーンでは手でパスしてもOKですし、どのゾーンにおいても空中のパックを掴んで落としたり、手で叩き落とすことも許されています。

ただし、パックを手で掴んでスケートしてしまうと反則となり、マイナーペナルティが課されてしまいます。
パックを掴んでスケートしたかどうかは審判の主観による判断なので、日頃から審判には礼儀正しく接しましょう。笑

ちなみに2019年のプレーオフでは、サンノゼ シャークスがハンドパスしたのにもかかわらずゴールが認められ、試合が決まってしまうという大事件がありました。
審判団がSNSで叩かれまくったのは想像に難くありません。

Erik Karlsson scores OT winner after hand pass

ゴーリーによるフリーズ

ゴーリーがパックをキャッチしたり、体で覆い隠すことを「パックをフリーズする」といいます。
この場合も試合が中断され、パックがフリーズされた場所から最も近いフェイスオフ スポットでのフェイスオフとなります。

ゴーリーがパックをフリーズすることで相手の二次攻撃を防ぐことができるので、確実にパックをフリーズするのはゴーリーの重要な技術のひとつなのです!

ゴーリーの左手は野球のグローブのようになっていて、パックをキャッチできます。

ゴールがズレる

アイスホッケーのゴールは、選手の怪我を防ぐために強くぶつかると動くように固定されています。
ゴールがズレた場合の対応は、以下のパターンに分類されます。

攻撃側の選手がゴールを動かした場合

攻撃側の選手がゴールを動かしたあと、攻撃側の選手がパックを保持した場合は直ちにプレーが中断され、ゴールの近くのフェイスオフ スポットでのフェイスオフで試合が再開します。

ゴールが動いた後、守備側がパックを保持した場合は、守備側のチームがパックを失うまでプレーは続行します。
守備側は、パックを奪われてもその場でプレーが止まるので、リスクを気にせずプレーすることができますね。
そのまま得点してもゴールは認められます。

守備側がパックを失って試合が中断された後は、プレーがストップした場所から最も近いフェイスオフ スポット(アタッキング ゾーン内は除く)でのフェスオフで試合が再開します。

守備側の選手がゴールを動かした場合

ゴーリーを含む守備側がゴールを動かした場合、それが不可抗力と認められればプレーは直ちに中断され、ゴール近くのフェイスオフ スポットでフェイスオフが行われます。

守備側がわざとゴールを動かしたとみなされた場合は、ディレイ オブ ゲーム(遅延行為)の反則となり守備側にマイナーペナルティが課せられます。

さらに、ブレイクアウェイ(攻撃側の選手が抜け出し、ゴーリーと1対1になるシチュエーション)時に守備側の選手がわざとゴールを動かすと、攻撃側のチームにペナルティショット(PS)が与えられます。

Nothing But Penalty Shots! | 2019-20 NHL Season

以上から分かるように、もちろんゴールはわざと動かしてはいけないんですが、時には動かした方が良いかな?と思う場面もあります。
皆さん、スポーツマンシップには目をつぶって下の動画を見てみましょう。笑

2人で攻め込まれたら不利なのはわかるけど…笑

選手の負傷

プレー中に選手が負傷し、プレーを続けたり自力でベンチに戻ることができない場合、負傷した選手側のチームがパックを保持すると試合が中断されます。

味方が怪我をすると思わずプレーを止めがちですが、自チームがパックを保持しないと審判は試合を止めてくれません。
こういう時のためにしっかりルールを理解し、焦らずパックを奪いに行くことが重要ですね。

まとめ

ここまで読んでくれたあなたは、自信をもってアイスホッケー観戦ができるはず!
ぜひお友達をリンクに連れて行って、あたふたする友達に優しくルールを教えてあげましょう!

他にも「このシチュエーションがよくわかりません」などがあれば、コメントやTwitterでのDM、リプライなどでぜひ教えてください!!

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