NHLのレギュラーシーズンのフォーマットを徹底解説!

NHL

「NHLに興味があるけど、チームは多いしなんか複雑そうでよくわからない…」と思っている人は結構いるのではないでしょうか。
この記事では、そんなあなたのためにNHLのレギュラーシーズンを解説していこうと思います!

最初はとっつきにくくても、リーグの構造を理解すればNHL観戦が何倍も楽しめます!
お気に入りのチームを作って、熱い応援の日々を送りましょう!!

「まずはNHLの基本情報が知りたい!」という方は下の記事から読んでみてください!

レギュラーシーズンの概要

レギュラーシーズンは10月上旬から4月の中旬にかけて行われます。
各チームがプレーオフ進出をかけ、82試合を戦う長丁場です。

82試合のうち、半分の41試合がホームアリーナで、もう半分の41試合は敵地で行われます。
NHLは2つのカンファレンス、4つのディビジョンに分かれていますが、異なるカンファレンス、ディビジョンに所属するチームとも最低2試合は戦います。

82試合のレギュラーシーズンを戦った後、各カンファレンスから8チーム、計16チームがプレーオフへと駒を進めます。

日本のプロスポーツではリーグ戦の優勝がかなり重視されている印象ですが、NHLをはじめとするアメリカンスポーツではレギュラーシーズンはあくまでもプレーオフのための予選、という意味合いが強いように感じます。
その影響もあって、終盤のプレーオフ進出争いは大白熱で、非常に盛り上がります!

対戦カード

NHLは、アメリカの24チームとカナダの7チーム、計31チームで構成されています。
そして、その31チームは東西2つのカンファレンスに分かれ、各カンファレンスはさらに2つのディビジョンに分かれています。

1シーズンで全てのチームと最低2試合するようにカードが組まれますが、試合数は
同一ディビジョン>同一カンファレンス>他カンファレンス
の順になるように設定されています。

ざっくりいうと、所在地が近いチームとはよく試合をするし、遠いチームとはあまり試合をしない、ということですね。
具体的なカードの組まれ方を以下に記載しますので、ぜひチェックしてみてください!

イースタン カンファレンス

イースタン カンファレンスにはアトランティック ディビジョンとメトロポリタン ディビジョンがあり、それぞれ8チームが所属しています。
1シーズンの対戦カードは以下の通りです。

  • 同一ディビジョン内の7チームとそれぞれ4試合、計28試合
  • 同一カンファレンスの他ディビジョンの8チームとそれぞれ3試合、計24試合
  • ウエスタン カンファレンスの15チームとそれぞれ2試合、計30試合

ウエスタン カンファレンス

ウエスタン カンファレンスにはセントラル ディビジョンとパシフィック ディビジョンがあり、セントラル ディビジョンには7チーム、パシフィック ディビジョンには8チームが所属しています。
1シーズンの対戦カードは以下の通りです。

  • 同一ディビジョン内の7−8チームとそれぞれ4−5試合、計26−29試合
  • 同一カンファレンスの他ディビジョンの7−8チームとそれぞれ3試合、計21−24試合
  • イースタン カンファレンスの16チームとそれぞれ2試合、計32試合

NHLレギュラーシーズンの試合フォーマット

NHLのレギュラーシーズンの試合は、大きく分けて3つのパートで構成されています。

レギュレーション

NHLの試合は、20分×3ピリオド、計60分で行われます。
第1、第2、第3ピリオドを合わせてレギュレーションと呼ばれます。

レギュレーションでは、基本的にフォワード3人、ディフェンス2人、ゴーリー1人の6人対6人でプレーが行われ、60分でより多く点を取ったチームが勝利を収めます。

オーバータイム(OT)

レギュレーションが同点で終わり、60分で決着がつかない場合は、試合はオーバータイム(延長戦)へと突入します。

オーバータイムは、フォワード2人、ディフェンス1人、ゴーリー1人の4人対4人で行われる3 on 3制が取られています。
※アイスホッケーではスケーター(フォワード、ディフェンスの選手の総称)とゴーリーを区別してカウントすることが多いです。

レギュラーシーズンのオーバータイムは5分間ですが、どちらかのチームが点を取ると5分を待たずに終了します。

氷上の人数が減ると、スペースが生まれ得点チャンスが次々に訪れます。
いつ試合が終わるかわからない緊張感と、決勝ゴールやスーパーセーブの興奮はアイスホッケーの大きな魅力です!

シュートアウト(SO)

決着がつかないままオーバータイムが終わると、3人制のシュートアウトに移行します。
シュートアウトとはサッカーのPKのようなもので、シューターとゴーリーが1対1で対峙し、3ラウンドでより多くの点を取ったチームが勝利します。

アイスホッケーのシュートアウトでは、シューターはリンクの中心からパックをドリブルしてゴールに向かいます。
そこからはフェイントあり、ハードショットありと、ゴーリーとの高度な駆け引きが繰り広げられます。
ゴールの決まる確率は大体30〜40%程度の印象です。

Best Shootout Goals from 2019-20 … So Far | NHL

3ラウンドが終了しても決着がつかない場合は、サドンデスでシュートアウトを続行します。
シューターとゴーリーの一挙手一投足を観衆が固唾を飲んで見つめる様は、オーバータイムとは違った独特の雰囲気が楽しめます!

ちなみに僕は、公式戦のシュートアウトで失点したことがないというプチ自慢を持っています。笑

順位の付け方とプレーオフ進出権

82試合に及ぶNHLのレギュラーシーズンが終わると、上位16チームによるスタンレーカップ プレーオフが始まります。
ここから、レギュラーシーズンにおける順位の付け方と、プレーオフ出場チームの決定方法を解説します。

順位の付け方

NHLのレギュラーシーズンでは、試合結果に応じて付与されるポイントにより順位が決まります。

レギュレーション、オーバータイム、シュートアウトで勝利2ポイント
オーバータイム、シュートアウトで敗戦1ポイント
レギュレーションで敗戦0ポイント

82試合終了時点の獲得ポイントにより、プレーオフ進出チームが決定します。
また、31チーム中最も多くのポイントを獲得したチームにはプレジデンツ トロフィーが贈られます。

プレーオフ出場権

レギュラーシーズン終了後、31チーム中16チームがスタンレーカップ プレーオフに進出します。
スタンレーカップとは、プレーオフを制したチームに与えられる優勝杯のことで、全世界のアイスホッケー選手の憧れです。
豆知識ですが、アメリカの4大スポーツ(野球、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー)で、優勝杯に名前が付いているのはNHLだけなんですよ!

プレーオフの出場権は、以下の条件により割り当てられます。
純粋に上位の16チームが進出するのではなく、カンファレンスやディビジョンが偏らないよう少し複雑な条件になっています。

  • 各ディビジョンの獲得ポイント上位3チーム、計12チームがディビジョン代表としてプレーオフ進出
  • カンファレンスごとに、ディビジョン代表6チームを除いた上位2チーム、計4チームがワイルドカード枠としてプレーオフ進出

どのチームもプレーオフ優勝を最大の目標としているため、その挑戦権を賭けたレギュラーシーズン終盤のプレーオフ争いは非常に盛り上がります!

まとめ

この記事によって、複雑に思えるレギュラーシーズンについて理解が深まれば嬉しいです。
お気に入りチームのハイライト鑑賞を日課が日課になること間違いなし!
一緒に楽しい日々を送りましょう!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました